雑草だから笑う。
それから一ヶ月が過ぎた。




その日もいつものように仕事を終え、家に帰った。


最初におかしいなと気付いたのは母とお昼を食べているとき。

舌に火傷をしたような感覚があった。
でもそんなことは誰にでもあることだし、大したことはないだろうと思っていた。



そしてその日の夜。



母と話をしていると顔が引き攣っているような感じがした。

何となく気になって鏡の前で笑ってみると・・・・・顔の左半分が全く動いていない自分が写っていた。

何これ！？ちょっとパニクった。

でも、疲れているのだろうか？
明日になったらきっと治るだろう。
そう軽く考えていた。



翌日。



ますます動かなくなっているような気がした・・・。

でも病院へは行かなかった。

まだ、自分の体は丈夫だから問題ないだろうとへんな自信があり、仕事へはマスクをしていったが、周りから「病院へ行った方がいい」としつこく言われ次の日に行くことに。


　そして翌日。
地元の個人病院へ。



　病名　「顔面神経麻痺」



ストレスとか神経的なものからくる病気らしい。

いろんな問題でいつの間にかストレスが溜まっていたのかもしれない。

周りにはこれをネタにあえて笑いをとったりしていた。

「まだ二十代なのにかわいそう」とか「まだ独身なのにあんな顔になっちゃって」とか言われ、同情の眼差しでみられるから。



とにかく人がいるときはいつも通りにしていた。




こんなこと書いているけど一人になれば泣いたりもした。

何で自分ばかりこんな目にあわないといけないの？って。



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