雑草だから笑う。
閉店して数日後、父が突然「話がある」と言い出した。


父の話というのは高梨と話し合い、形態をかえてまた店をやるというものだった。

次の店は父一人でアルバイトを使ってやる。

母と私は外で働いて給料から少し家に入れて借金を一緒に返してほしい。

そんな内容だった。





もう限界だった。





高梨ってどういうことよ?

何で家族の意見も聞かず話し合いもせず高梨と全部勝手に決めてそして最後に家族なの?

何の為の家族よ?

高梨が金払うわけじゃねーだろ!

形態かえるってことはまた借金が増えるってこと。ふざけんな!!


こんなことが頭の中でいっぱいになった。

そして母も兄も私もその話に反対した。


しばらくして父は「分かった」と言った。



でも・・・・まだまだ終わってはいなかった。



数日後、叔父(父の妹の旦那)が来た。

「形態を変えて店をする」その話には賛成できないと言いに。

叔父夫婦は父が銀行から借金をしたときの連帯保証人になっていた。

これ以上危険な橋は渡れないと思ったのだろう。

正直な気持ち、同じ考えを持っていてくれてホッとしていた。



しかし・・・それからまた数日後。



先日来た叔父夫婦他、父の兄弟夫婦がやってきた。

そして、信じられないことにいつの間にかこの人達は高梨と仲良くなっていた。

店を新しく始めることを薦めてきた。

自分というものを持ち合わせてない祖母は、店を閉めて新しく店をすると最初に聞いた時は「規模が前より縮小するなんて恥ずかしい」「絶対反対」なんて言っていたくせに、自分の娘達が賛成してるからと自分も賛成しだした。



次の店も母が中心になってやってほしいと言われた。

母は反対という気持ちを変えなかった。


私はくやしくて、泣いて叔父達に食ってかかった。


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