雑草だから笑う。
この人達は今まで何をみてきたのだろう。


母がどれだけ頑張ってきたと思っているのか。


一番辛いときに誰一人として協力なんてしてくれなかった。

肉体的にも精神的にも誰も助けてくれなかった。

それどころかやっと仕事が終わってヘトヘトで帰ってきてやっと眠りにつく頃、祖母の所にドカドカガヤガヤと平気で来ていた。

この人達は何て人の気持ちを考えられない心のちっちぇ奴だなと何度も思っていた。

母と二人、死ぬギリギリまで頑張ってきたのにまた「店をやれ」だなんて。


こういう人は自分だけが助かればいいのだろう。

自分だけ助かればあとは隣で溺れている人がいても知らん顔なのだろう。

それどころか頭をおさえて沈めるのだろう。


泣いて食ってかかっても叔父達は「考えといて」といい、帰っていった。







私の中で父の親戚は「敵」となった。







ただ、ここで気になることがあった。

父はずっと黙っていた。
話したことといえば「俺はみんなの足を引っ張っている」それだけ。

父の性格からして本当にやる気があるなら黙ってなんていないはずなのに。

ただ周りにズルズル引きずられているようにしか見えなかった。

どうして叔父達はそんなことも気付かないのだろう。
自分達のことしか考えてない人達はそんなことはどうでもいいのか。

でも私は気になっていた。






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