雑草だから笑う。
第四章 父
2004年5月12日



その日は、店の話し合いとかで(多分高梨とか銀行関係者と)晩御飯はいらないと父は夕方からいなかった。

いたとしても会話なんて全くしなかったけど。


14日は私のアルバイトの面接だった。

これが受かったら私は先に引っ越すつもりだった。

で、あとで兄と母が来ることにしようと話したりしていた。

父がいたらこんな会話はできないから。



母はずっとはっきりした返事をしてなかった。


でも5月の頭に母の実家へ兄と私と3人で行って今までの話をしてきた。


結婚してから今まで、母は実家で愚痴を言ったことがなかった。

だから今までの話を聞いて母のお兄さん達は「そんなひどい想いをしていたのか」とびっくりしてた。

そして「すぐ離婚が無理なら別居だけでもしてみたらどうか」と言ってくれた。


それで母の気持ちも固まったみたいだった。



でもそんな私達の考えをあざ笑うかのように・・・・・・。





5月13日


その日、私は少しソワソワしていた。

次の日に久々の面接だからだったと思う。

夕方になり、昨日に引き続き父は晩御飯をいらないという。

また話し合いらしい。

そして夕方4時過ぎごろ出て行った。

私は彼氏の仕事が終わるのを待ち、ご飯を食べに出掛けた。


夜の10時過ぎ、家へ帰ると父はまだ戻ってきてなかった。




・・・・・変な胸騒ぎがした。





兄は夜中に仕事に出掛けるためもう眠っていたので、母と閉店し、そのままの店へ行った。

祖母は何をしていたのか知らない。

自分のことしか興味のない人だから父が帰って来てないのも気付いてない様子。



店に到着し、事務所へ入った。


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