雑草だから笑う。
「落ち着いて聞け・・・お父さんが死のうとして車で壁に突っ込んだ・・・・借金してて・・・・自殺しようとした。
俺も今から病院へ行く。
お前は朝イチで帰って来れるか?」



多分、こんなことを言われたような覚えがあるが、その後の記憶はほとんどない。





記憶に残っているのは・・・・寒かったこと、そして冷たかった雨。





気付いたら彼の車の助手席に乗っていた。




あとで聞いた話によると、半狂乱になった私をなだめ、朝イチの新幹線を待たず、私を車に乗せ、実家に向かって走らせてくれたらしい。




実家は東北地方。

私たちが住んでいる所は静岡県。


少なくとも7、8時間はかかる。



翌日は普通通り仕事のある彼なのにそれでも車を出してくれた。



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