雑草だから笑う。
朝、起きると病院へ行き、父の朝御飯を食べさせる手伝いをし、その後もお昼までいて同じ事を繰り返して夕方になる前に帰る。

私がそうしてる間、母は仕事。

そして夕方からは交代して私が仕事、母が病院。

夜から朝までは母と2人で仕事。

少し寝て、また同じ1日の繰り返しが続いた。





明るい未来なんて針の先ほども私の前にはなかった。






同棲していた彼とは遠距離になった上、私は自分の時間が持てなくなった。

彼の「いつ帰ってくる?」という電話にさえ心に余裕がなく、重く感じるようになり、イライラしてうまくいかなくなり結局、別れてしまった。



結果的に、彼と親を天秤にかけ、親を選んだ形となった。

今、思えば、彼には本当に悪い事をしたと思っている。




とにかく仕事中は笑っていた。


これは言葉にすると簡単だけど相当辛かった。


給料も休みもない仕事で笑うのはこんなにも大変なんだと知った。






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