~本当の私~真実~
授業中。
スラスラスラスラ。
やっぱり、瞬耶って頭いいんだ。
ノートが見る見るうちに、埋まってく。
勉強してるときの瞬耶って、
なんか・・・・
普段のイメージと違うなぁ・・・。
「ん・・・?どうかした?里中さん。」
「えっっ??ん・・ううん。花咲君って頭いいなぁーって思って。」
やばぃ・・・。
今度は何気に瞬耶って鋭いな・・
さっきはあんなに鈍感だったのに・・・。。
ずっと見てたのばれちゃったカナ?
「そんな凄いことでもないよ・・。親がやれって言うから、今まで夢中に勉強してきただけさ。」
なんだか、瞬耶の顔が、寂しそうに見えた。
「里中さんも、頭いいんでしょ?さっき先生が言ってた。うちのクラスにいるある女子は、毎回必ず1か2位にはいるって。
それって、里中さんの事でしょ。生徒会役員ってことだし。」
「ははっ。わたしも、お母さんに、無理やり勉強させられてきたからだから・・・。」
「そうなんだ。俺たちって、なんか似てるね。」
"なんか似てる。"
それだけで、嬉しかった。