~本当の私~真実~
事件
「ただいまー」
いつものように家に帰る。
そして、すぐに自分の部屋へと入る。
「悠里ちゃん。」
後ろで、あの男の声がした。
"俊介"
だ・・・。
「なっっ。なんですか、勝手に部屋に入ってこないでください・・・。」
「悠里ちゃん。最近学校で、ずいぶん明るくなったみたいだね!?」
怖かった。
何かされると、直感で思った。
「別に・・・。前と、変わってませんけど・・・。」
「そんなことないよ。十分明るくなった。」
意味が分からなかった。
でも、言い返さないと、何かが起こる・・。
「そんなこと・・・あなたには、関係ないじゃないですか・・・。」
「関係ない!?ずいぶんひどいことを言ってくれるね・・。一応悠里ちゃんのお父さんなんだけどな・・・」
「僕がこの家に来たころだよね・・・。君が明るくなり始めたのは・・・。」