~本当の私~真実~
「もぅ。落ち着いたか・・・?」
「ぅん。だいぶ・・・。」
ホントに、気が楽になった。
自分ひとりじゃないんだって、
魁がいてくれて、思うことが出来たから。
「よし。俺がお前の親父さん、ぶん殴ってやる。」
「いいよっっ。そんなこと。殴ったって、過去が変わることはない。」
そんなことしても、何も変わらない・・・。
「じゃあ・・・。どうすんだよ・・・。」
私は、決めていた。
「私、ここを出る。一人暮らしする・・・。」
「なんで・・いきなりっっ。。」
「だって、もう高校生だよ!?バイトも出来るし、自分で暮らしていける。ちょうどいい機会じゃん。親離れするの・・・。」
「ホントに、一人で大丈夫か・・・!?なんなら、俺んちでもいいし・・・。」
「ううん。大丈夫。自分のことだもん。自分で何とかする・・・。」
正直不安もあった。
ホントに一人で暮らしていけるのだろうか・・・。
お母さんが許してくれるのだろうか・・。
でも、これ以上魁に迷惑をかけるわけには行かないんだ。
それより、なんと言おうと、私の決意は固かったから・・・。
そのあと、すぐに、自分の荷物をまとめて家を出た。