precious one
「ふぅん」
稔太は、少し興味なさげに呟いたかと思うと、
「やっぱ、可愛いな、お前って」
「かわっ……///」
稔太の言葉に、
あたしはまた、赤くなってしまった。
稔太が好き。
大好き。
その想いは変わらなくて。
彼氏になった稔太を、更に好きになったりして。
あたしの人生、稔太で満たされてた。
稔太のトクベツになる前も、
なった後も。
稔太がいれば、それで良かった。
愛なんて言葉じゃ、言い表せないくらい。
稔太を見ると、胸がドキドキした。
稔太があたしの全てを動かしてた。
そう言っても過言じゃない。
あたしの人生は、ここから始まったんだ。