precious one


「ふぅん」


稔太は、少し興味なさげに呟いたかと思うと、


「やっぱ、可愛いな、お前って」

「かわっ……///」


稔太の言葉に、

あたしはまた、赤くなってしまった。



稔太が好き。

大好き。


その想いは変わらなくて。

彼氏になった稔太を、更に好きになったりして。


あたしの人生、稔太で満たされてた。


稔太のトクベツになる前も、

なった後も。

稔太がいれば、それで良かった。


愛なんて言葉じゃ、言い表せないくらい。

稔太を見ると、胸がドキドキした。

稔太があたしの全てを動かしてた。

そう言っても過言じゃない。


あたしの人生は、ここから始まったんだ。




< 14 / 61 >

この作品をシェア

pagetop