precious one


話してみると、実は家が同じ方向だったり、

同じ音楽が好きだったり。

稔太との共通点を見つけるたびに、なんだか嬉しくなって。


こんな想い、今まで感じたことあった?


笑顔を見ると、胸がキューっと締め付けられて、

悲しそうな顔を見ると、あたしも泣きそうになる。


冷たい視線を向けられたら、きっとあたしは死んでしまう。


大袈裟だけど、それぐらい稔太を愛してて。

こらえきれないぐらいに、想いが大きくなってた。


彼がいないときっとあたしは、

色を失ったままだと思う。




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