慟哭
エピローグ
一人でいるより



二人でいるほうが自然



生きていくにはお互いが必要



そう思ってた



それは私だけじゃないはず





…だけど



私たちはいつもどこか不安定で



一緒にいても心から落ち着くことができなかった



私たち二人の時間は



一緒にいるときは普段の倍速であっという間に過ぎて



離れているときは倍以上の遅さでしか進まない



一緒にいるときの時間の速さは切なくてさみしくて



時間に羽があるみたい



離れている時間の流れる遅さは重くて苦しくて



まるで足枷でもつけられたかのよう



< 1 / 39 >

この作品をシェア

pagetop