恋色物語。
「あ、うん」
と返事をして、男のヒトの隣へ座る。
し・失礼しま~す・・・。
「店長、いつものちょうだーい♪」
と、いつも通りに頼む。
「あんさ。」
と、隣からイキナリ声がした。
「は、はい!」
と、びっくりして返事をしたから声が裏返っちゃった・・・。
すると、隣のヒトは「ブッ・・・」っと笑い、おなかを押さえる。
「アンタおかしいなぁ~」
って笑って。
「う、うるさいです!」
「ごめんごめん。モエ・・・ってさ、よくココ来るの?」
「あ、うん。週3位・・・。あ、あの~・・・」
と、申し訳なさそうに言うと気づいてくれたみたいで
「あ、俺1ーCの黒沢陽≪クロサワ ヨウ≫。ヨウで良いから。俺もモエって呼んじゃってるし。」
「あ、うん・・・」
実は、男の子に呼び捨てにされるのは初めてで。
スキでもない男の子にドキドキしちゃったんだ。