恋色物語。
「スキです・・・付き合ってください。」
それから、数日たったある日。
モエは、ある告白の場面を目撃した。
亜季が・・・陽に告白してる場面を。
「いいよ・・・」
今。
目の前で。
スキナヒトと、親友が・・・恋人同士になった。
「・・・」
モエは、見ていられなくて・・・走って屋上へ向かった。
「・・・っく・・・ひっく」
涙が止まらなかった。
まさか・・・あの2人が付き合うことになるなんて。
思っても居なかったから・・・。
-ガチャッ
屋上のドアが開いて、誰かが入ってきた。
「誰か居んのか?」
と、怖い・・・ヒトが入ってきた。
真っ黒の髪に、ちょっと怖い目つきをしている。
「ココ、俺の場所なんだけど・・・」
「・・・ひっく・・・ご、ごめんなさい」
「・・・なんだよ。泣いてるのかよ」
そういって、アナタは私の隣で座って居てくれたよね。
泣き止むまで。
モエが泣き止んだのは、放課後になるちょっと前。