恋色物語。
「あっ・・・ありがとう」
「・・・ん」
と言って、アナタは立ち屋上を後にした。
-チャララララララ
気がつくと、メールが沢山来ていた。
「亜季・・・」
そのメールは、全て亜季からだった。
”モエ、今どこ?話あるんだけど・・・”
”授業始まったよ?今どこ?”
”何してるの?”
”どうしたの?”
”返事返して?”
”大丈夫?”
そこには、亜季の優しい気持ちが沢山書かれていた。
そんな亜季の心配も知らずに、勝手に泣いていた自分がイヤになる。
自分にとって、悔しいキモチが涙になってあふれていく。