恋色物語。
第2章 裏切りと恋
揺れる気持ち
次の日。
モエはまた、授業をサボって屋上へ向かっている。
あの時、慰めてくれたヒトにお礼が言いたくて。
モチロン、今度は亜季に心配させないようにキチンと説明をしてある。
亜季は「カッコイイのー!?」なんて言いながらokしてくれた。
そして、屋上のドアを開ける。
「あ・・・居た」
あのトキ、慰めてくれたあのヒトが居た。
「ずっとココに居るのー?」
って聞くと、
「たまになっ」
て、答えてくれた。
そして、そのヒトの隣に座った。
「昨日さ、ありがとね」
「別に。今日は、泣いてないな」
「いつも泣いてるわけじゃないもん。それに、トモダチがあの後探しに来てくれたんだ」
「へぇ?よかったじゃん」
「うん。ホントに、ありがとね」
「ん」
「お礼言いたかっただけだから・・・じゃぁね」
「おぅ」