恋色物語。
第2章 裏切りと恋

揺れる気持ち




次の日。



モエはまた、授業をサボって屋上へ向かっている。



あの時、慰めてくれたヒトにお礼が言いたくて。




モチロン、今度は亜季に心配させないようにキチンと説明をしてある。




亜季は「カッコイイのー!?」なんて言いながらokしてくれた。




そして、屋上のドアを開ける。




「あ・・・居た」




あのトキ、慰めてくれたあのヒトが居た。




「ずっとココに居るのー?」




って聞くと、




「たまになっ」




て、答えてくれた。



そして、そのヒトの隣に座った。




「昨日さ、ありがとね」




「別に。今日は、泣いてないな」




「いつも泣いてるわけじゃないもん。それに、トモダチがあの後探しに来てくれたんだ」




「へぇ?よかったじゃん」




「うん。ホントに、ありがとね」




「ん」




「お礼言いたかっただけだから・・・じゃぁね」




「おぅ」

< 33 / 35 >

この作品をシェア

pagetop