恋色物語。




「ねぇ、クマ屋寄って帰らない?萌」




「クマ屋!!おっけ~♪」





クマ屋って言うのは最近、萌と亜季で見つけた喫茶店みたいなモン。


小汚いカンジの店だけど、落ち着くから・・・萌はスキだな。


亜季は「汚い・・・」とか言いながらも、気に入ってるみたい。







それから、学校を出て『クマ屋』に2人で向かった。






「あ、いらっしゃい。萌、亜季。」



と、話しかけてきたのは『クマ屋』の店長。




店長って言うと、おじいさんって言うイメージだけど。

ここの店長は、大学生位のお兄さん。

意地悪で、優しいお兄さん。






「店長だー。相変わらず、暇そうだね~」





「うるせぇなぁー。客あんま居なくてさ。でも、最近客増えたんだぜ☆」





「本当に?夢じゃなくてぇ~?」




「るせぇって!まじまじ♪」




「小汚いこの店に?」



そ、そんなきっぱりと・・・。




「小汚くて悪かったな。まぁ、結構毎日着てるよ。アイツ等も。」




その言葉に、亜季が反応して、目をキラキラさせて店長に聞く。

< 5 / 35 >

この作品をシェア

pagetop