恋色物語。
「ねぇ、クマ屋寄って帰らない?萌」
「クマ屋!!おっけ~♪」
クマ屋って言うのは最近、萌と亜季で見つけた喫茶店みたいなモン。
小汚いカンジの店だけど、落ち着くから・・・萌はスキだな。
亜季は「汚い・・・」とか言いながらも、気に入ってるみたい。
それから、学校を出て『クマ屋』に2人で向かった。
「あ、いらっしゃい。萌、亜季。」
と、話しかけてきたのは『クマ屋』の店長。
店長って言うと、おじいさんって言うイメージだけど。
ここの店長は、大学生位のお兄さん。
意地悪で、優しいお兄さん。
「店長だー。相変わらず、暇そうだね~」
「うるせぇなぁー。客あんま居なくてさ。でも、最近客増えたんだぜ☆」
「本当に?夢じゃなくてぇ~?」
「るせぇって!まじまじ♪」
「小汚いこの店に?」
そ、そんなきっぱりと・・・。
「小汚くて悪かったな。まぁ、結構毎日着てるよ。アイツ等も。」
その言葉に、亜季が反応して、目をキラキラさせて店長に聞く。