大好きな笑顔 ~オレと生徒~
再び原田先生が話し出す
「ところで、お前ら
離任式はまた来るんだろ?」
「はい、来ます」
楓は元気に言う。
「…あたしは高校の
登校日で来れないんです」
怜衣が寂しそうに言う。
そうか、怜衣は
私立の高校に
行くんだったな…
オレは思い出した。
てことは怜衣に
会えるのは明日で
最後なんだな…
別に怜衣を特別扱い
しているわけではなかった。
ただ頭の中では
自然と怜衣の笑顔が
浮かんできた。