chain reaction
3章 a call
地下街に入って どれくらい時が過ぎてたのだろう
3人は 買い物に集中し過ぎて 地下街を出た時には もう外には月が登っていた
「ブーン………」
阿達のケータイが鳴りだした
2人との距離を 小走りで離し 電話に出た
「阿達か、俺だ」
「冬月…珍しいな 電話なんて」
阿達の表情が若干曇る
「ちょっと込み入った話に なりそうだから 時間作れないか?」
数秒間の沈黙が 阿達には とても長く感じていた
暁と美玖は こちらを見てはいるが 話までは 聞こえていない様子だ
「わかった、場所は?」
「事務所で…時間は 21:00くらいがベストだ」
軽く腕を振り上げ 腕時計を見ると
「20:20…時間内には着く…またな…」
電話を切ると 2人の元へ駆け寄る
「すいません、急用で 少しそちらに行ってきます」
急な話に 2人は納得いかなそうな顔をしていたが
暁はすぐに 優しい表情になり
「仕方ないよね。戻って来れそう?」
と、優しい言葉をかけてきた
だが 美玖は その言葉と態度に 額にシワを寄せる
「戻れたら 戻る。メールするよ…」
そう言い残すと 阿達は 足早に札幌駅へと向かう
その2人のやりとりを見て、美玖は どうとらえたのだろうか………
3人は 買い物に集中し過ぎて 地下街を出た時には もう外には月が登っていた
「ブーン………」
阿達のケータイが鳴りだした
2人との距離を 小走りで離し 電話に出た
「阿達か、俺だ」
「冬月…珍しいな 電話なんて」
阿達の表情が若干曇る
「ちょっと込み入った話に なりそうだから 時間作れないか?」
数秒間の沈黙が 阿達には とても長く感じていた
暁と美玖は こちらを見てはいるが 話までは 聞こえていない様子だ
「わかった、場所は?」
「事務所で…時間は 21:00くらいがベストだ」
軽く腕を振り上げ 腕時計を見ると
「20:20…時間内には着く…またな…」
電話を切ると 2人の元へ駆け寄る
「すいません、急用で 少しそちらに行ってきます」
急な話に 2人は納得いかなそうな顔をしていたが
暁はすぐに 優しい表情になり
「仕方ないよね。戻って来れそう?」
と、優しい言葉をかけてきた
だが 美玖は その言葉と態度に 額にシワを寄せる
「戻れたら 戻る。メールするよ…」
そう言い残すと 阿達は 足早に札幌駅へと向かう
その2人のやりとりを見て、美玖は どうとらえたのだろうか………