贈詞-okurikotnba-〜『約束』と『ごめん』〜
「生活班って男女、別々に決めるんですかー。」
1人の男が質問をする。
「松丘先生、どうします?」
松丘先生というのはウチのクラスの先生2号。
ウチのクラスは先生が2人いる。
1人は松丘。もう1人は山本。
松丘は家庭科の先生でチビでデブの女。口が悪くて、怖くて、ムカつくから皆から嫌われている。先生達も引きぎみ……(笑)
山本はウチの学校で一番若い男。技術の先生でこの先生もチビで足が短い。だけど優しいからみんなからは好かれている。
「混合。」
松丘が言う。
「と、言うことで、混合だ。どうやって決める?」
「女子と男子を最初に別々で決めて、決め終わったら、女子のグループ、男子のグループをアミダくじかなんかでやればいいと思います。」
「みんなそれでいいかー?」
「はーい。」
「んじゃ決めろー。」
ガタガタガタ
「宙奈!」
その声は茉香だった。
「んー。」
私達は一緒にやることになった。ついでの湖も。
──5分──
「はーい、それじゃ、席つけー。」
「んじゃ、じゃん拳で決めるぞ。勝った人から順に1、2、3班な。」
「はーい。」
「じゃん拳だれがやる?」
私がそう言うと、
「やりたい!」
と茉香が言うから、
「はい、はい。」
と私は言い、茉香にやらせた。
「じゃん拳、ポンッッ!」
「あ!勝った!」
茉香が勝ったらしい。
「んじゃ、1班だね。」