紅の世界~従者と私~
勢いよく入ってきた人は俊也の服を掴み、
「お前何先に理沙のとこ行ってんだよ!?」
この2人はあたしの幼なじみで.いつも喧嘩してるの。
「おぉ-。里沙、今日もお迎え来たね-。」
おもしろそうにその光景を見ている優香
「さ。里沙いこうぜ」
「ま、待てよ槞火!!今日は俺が先にきたんだからなっ!!」
何かと喧嘩してるけどこの2人結構仲いいんだよね・・・
「いってらっしゃ-い」
優香が手を振って見送ってくれた
毎時間お昼休みになるとこの2人が迎えにきてくれて、みんなでお昼を食べるのが
日課になっている
屋上に行くとそこにはあたしたち以外の2人がお弁当を広げて待っていた
此処にいる5人は全員あたしの幼なじみ
「里沙ちゃん・・・っ!!」
いきなりあたしに抱き着いてきたこの人は1個上の中2の先輩で飛鳥錬(れん)
「お前、すぐ抱き着くなって」
錬兄を引きはがしてみんなでお弁当を食べはじめる
「でさ-。ほんとあいつ俺ばっか当てんだよ。まじむかつく」
文句をいいながら食べる槞火(るか)と、隣で無言で食べている憂弥(ゆうや)は同い年で
、あたしが3組で2人が4組なの
「ちょっと!!錬兄俺の弁当食べないでよ!!」
俊也は1番上の3年生の先輩。
ちょっとナヨナヨしてるけど優しいお兄ちゃん。
いつもあたしたちは一緒
あのかくれんぼからずっとあたしの側にいてくれて守ってくれる4人
いつも困っていると助けてくれる
大切な人たち・・・