love×ジャンキー

ガシッ

しかしその手は水瀬によって止められる。


「琴音さぁ…男は誰でもくさいとでも?」

「そうよ!男はねぇ…キモいし臭いしうざいの!そういう生き物なの!」


そして消えてほしい!

あたしの前から!


「ばぁか!だから特別科なんだよ」


水瀬はグイッとあたしの手を引っ張って

あたしの顔を胸に埋めた。


「!?」


「ほぉら。臭くなんかね」


きっと

『臭くなんかねぇだろ』って言いたかったんだと思う。


んが。


「離せ変態!!!」


「あぁッ!?」


ごめんんさい水瀬君。


匂いももうどうでもいいんですけど


「キモいです。」


「キモ!?」

はい、キモいです。
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