love×ジャンキー

そして一言。


「恋愛の事を学ぶには恋してる気持ちがなきゃまず受けられないから。」


なんで?

そうあたしが聞くと

いずれ分かってくるさと言った。


「だから…-」


「あのねぇ水瀬!お言葉だけどあたしは流れでこの学校に入ったの。しかも恋愛の勉強がしたいなんて本心じゃないしね!」


っていうかむしろ、

普通の高校で普通の勉強したい。

その方が将来のためになるし?


「まぁでもこういう性格だから吹奏楽の人たち見下すまでは真面目に勉強する。そういう訳だから勝手に恋愛してくださいって言われてもね。」


ハァハァ

と息が荒くなった。


「まだ分かんないの琴音チャン。…さすが特別」


「?」


「本当のことを言うとこの学校の『恋愛科』は恋してる女の子にもっといい恋愛をしてもらいために勉強する所なの。」


ってことは…


「あたし恋愛してないんだし入る資格無くね!?」


「うんまぁね」
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