僕等の怪談(1)
神社の息子
僕達は例の如く裏門で待ち合わせをした。
今回はちゃんと僕も懐中電灯を用意したぞ。
それにしても門の外から見る夜の学校は本当に不気味だ。
魔物や妖怪の住処だと言われれば、そうかもって納得してしまいそう。
霊感があるから大丈夫って思うかもしれないけど、お祓いが出来るわけじゃないからね。
もしかしたら逆に霊感が無ければここまで怖くなかったかもしれない。
だからと言って怪我人まで出してる霊をこのままにはしておけない。
それに僕達のせいって言われた花子さんの言葉もちょっと気になる。
「よぉ。」
遠藤がやってきた。
腰には懐中電灯をぶら提げてる。
「僕も今来たとこ。あっ淳君だ。」
僕は淳に手を振った。
「皆、懐中電灯は用意したんだ。じゃあ、これも持っといて。」
淳は手提げかばんから小さなお守りと巾着とお札(ふだ)を取り出した。
「何でお前がこんなもん持ってるんだよ。」
遠藤はそれらを受け取りながら、お守りやお札の裏表まで確認した。
「この小さな巾着は塩が入ってるよ。」
遠藤と僕はお互いに目配せした。
「家の売り物のお守りだから効き目は知らないけどね。あと浄めの塩と念仏が書いてあるお札。」
淳は事もなげに説明してくけど、遠藤も僕も頭の中にいっぱい???(クエスチョンマーク)が跳んでいた。
「お前って何者?」
遠藤は受け取ったお守りとお札とミニ巾着をシャツやズボンのポケットに分けて閉まった。
「あれっ、言ってなかった?うちは神社だよ。」
「・・・え~っ」
遠藤も僕もこれから夜の学校に忍び込もうと言うのに、声を合わせて叫んでしまった。
「おいっ黙れ。周りの家から通報されるぞ。」
淳のきつい一言で遠藤も僕も我に返った。
「えっと、じゃあ行く?」
僕は出発の掛け声には相応しくない間の抜けた合図をした。
「OK」
遠藤、淳と順番に門を飛び越えてヒラリと校内に足を踏み入れた。
僕はもたつきながらも一人で門を飛び越えた。
今回はちゃんと僕も懐中電灯を用意したぞ。
それにしても門の外から見る夜の学校は本当に不気味だ。
魔物や妖怪の住処だと言われれば、そうかもって納得してしまいそう。
霊感があるから大丈夫って思うかもしれないけど、お祓いが出来るわけじゃないからね。
もしかしたら逆に霊感が無ければここまで怖くなかったかもしれない。
だからと言って怪我人まで出してる霊をこのままにはしておけない。
それに僕達のせいって言われた花子さんの言葉もちょっと気になる。
「よぉ。」
遠藤がやってきた。
腰には懐中電灯をぶら提げてる。
「僕も今来たとこ。あっ淳君だ。」
僕は淳に手を振った。
「皆、懐中電灯は用意したんだ。じゃあ、これも持っといて。」
淳は手提げかばんから小さなお守りと巾着とお札(ふだ)を取り出した。
「何でお前がこんなもん持ってるんだよ。」
遠藤はそれらを受け取りながら、お守りやお札の裏表まで確認した。
「この小さな巾着は塩が入ってるよ。」
遠藤と僕はお互いに目配せした。
「家の売り物のお守りだから効き目は知らないけどね。あと浄めの塩と念仏が書いてあるお札。」
淳は事もなげに説明してくけど、遠藤も僕も頭の中にいっぱい???(クエスチョンマーク)が跳んでいた。
「お前って何者?」
遠藤は受け取ったお守りとお札とミニ巾着をシャツやズボンのポケットに分けて閉まった。
「あれっ、言ってなかった?うちは神社だよ。」
「・・・え~っ」
遠藤も僕もこれから夜の学校に忍び込もうと言うのに、声を合わせて叫んでしまった。
「おいっ黙れ。周りの家から通報されるぞ。」
淳のきつい一言で遠藤も僕も我に返った。
「えっと、じゃあ行く?」
僕は出発の掛け声には相応しくない間の抜けた合図をした。
「OK」
遠藤、淳と順番に門を飛び越えてヒラリと校内に足を踏み入れた。
僕はもたつきながらも一人で門を飛び越えた。