僕等の怪談(1)
あっ、わざとなんだ。
花子さんは幽霊だから、いつもバカ言って一諸に騒いでいても淋しいのかもしれない。
あんな風に怖がらせて、それでも怖がらないでいて欲しいの?
僕ってダメだな。
「気にしなくていいのよ。」
花子さんが僕にだけ聞こえる声でこっそり囁いた。
「僕、花子さん好きだよ。」
「お前、余裕だな。行くぞ。」
遠藤から呆れた声が聞こえた。
「まったく。これから体育館の幽霊と対決なのに。」淳も遠藤の隣りを歩き始めた。
「違うよ。花子さんは好きだけど、遠藤や淳君と同じように好きって言いたかったんだ。」
僕は「もう」と言いながら2人を追い掛けた。
「ありがと。」
花子さんはさっきと同じくらい可愛い笑顔を見せた。
僕は一つだけ気付いた事がある。
4人だと暗闇も怖くないんだ。
僕達は4人で一つなんだ。
花子さんは幽霊だから、いつもバカ言って一諸に騒いでいても淋しいのかもしれない。
あんな風に怖がらせて、それでも怖がらないでいて欲しいの?
僕ってダメだな。
「気にしなくていいのよ。」
花子さんが僕にだけ聞こえる声でこっそり囁いた。
「僕、花子さん好きだよ。」
「お前、余裕だな。行くぞ。」
遠藤から呆れた声が聞こえた。
「まったく。これから体育館の幽霊と対決なのに。」淳も遠藤の隣りを歩き始めた。
「違うよ。花子さんは好きだけど、遠藤や淳君と同じように好きって言いたかったんだ。」
僕は「もう」と言いながら2人を追い掛けた。
「ありがと。」
花子さんはさっきと同じくらい可愛い笑顔を見せた。
僕は一つだけ気付いた事がある。
4人だと暗闇も怖くないんだ。
僕達は4人で一つなんだ。