僕等の怪談(1)
花子さんにキス
空は高くて風が気持ちいい。
僕達は屋上フェンスに寄り掛かりながら昨日の事を思い出していた。
「結局、落ち武者が原因だったんだよね?でも何で体育館に落ち武者の霊がいるの?」
僕は空を見上げながらつぶやいた。
「ちょっとだけ図書室で調べてみたんだけど、うちの学校の敷地全体が昔の合戦場だったみたいだな。」
淳が僕の質問に答えてくれた。
「でも怪我人が多いのも落ち武者の霊が出たのも体育館だよ。」
僕は淳の答えだけでは納得しきれなかった。
「今の体育館が建ったあの場所で、多くの武士達が亡くなったんだろう。挟み撃ちにでもされたのか、城がおちて後追いしたか。最期に命を絶ったのが体育館のあった場所なんだろうな。」
「今は自分の仕えた殿様とお姫様に再会して喜んでるよ。」
遠藤は僕が一番欲しかった言葉をくれた。
僕も淳も遠藤も、ただ高くて遠い空を見上げていた。
僕達は屋上フェンスに寄り掛かりながら昨日の事を思い出していた。
「結局、落ち武者が原因だったんだよね?でも何で体育館に落ち武者の霊がいるの?」
僕は空を見上げながらつぶやいた。
「ちょっとだけ図書室で調べてみたんだけど、うちの学校の敷地全体が昔の合戦場だったみたいだな。」
淳が僕の質問に答えてくれた。
「でも怪我人が多いのも落ち武者の霊が出たのも体育館だよ。」
僕は淳の答えだけでは納得しきれなかった。
「今の体育館が建ったあの場所で、多くの武士達が亡くなったんだろう。挟み撃ちにでもされたのか、城がおちて後追いしたか。最期に命を絶ったのが体育館のあった場所なんだろうな。」
「今は自分の仕えた殿様とお姫様に再会して喜んでるよ。」
遠藤は僕が一番欲しかった言葉をくれた。
僕も淳も遠藤も、ただ高くて遠い空を見上げていた。