誓い
「大好きな皆様。
さっき、この式が
出来ると知りました。
最高のサプライズを、
ありがとう。
最初は写真だけでも
撮れればいいと考えていた
だけだったのに、
こんなにいい式に
してもらって、僕らは幸せです。
それから、父さん。
不安に陥りやすい僕を、
いつも優しく慰めてくれて
ありがとう。
翔吾。
小さい頃からずっと
一緒にいてくれてありがとう。
貴哉、素晴らしい式を
計画してくれてありがとう。

千依のお母さん。

千依を生んでくれてありがとう。

たくさんたくさん
ありがとうを
言いたい人がいます。

皆ありがとう。

そして、一番は千依。

僕と出会ってくれてありがとう。

いつも支えてくれてありがとう。

いくら言っても言い足りません。

本当に本当に、ありがとう。

これから僕らは、
2人で新しい人生を
歩み始めます。

問題や困難もあるでしょう。

その時は、そっと
背中を押してください。

2人が乗り越えられるように、
応援していてください。

今日は素晴らしい式を
ありがとうございました。
    高野圭吾、千依。」

再び拍手が鳴り響く。

父親は感動で泣いていた。
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