誓い
小一時間眠った後、
クマ先生に電話をした。

どうやら寝ている間に
場所を変えたらしい。

全く気づかなかった。

辺りを見回すと、
確かに景色が変わっている。

やはりさっき目をつけた
所での収穫はなかったらしい。

車を降りて、伸びをする。

すると、向こうから
クマ先生が歩いてきた。

「どうだった?」

「無い。」

「そっか…。」

「気を落とすな。まだ初日だ。」

「うん…そうだね。」

「じゃあ、今夜の宿に行くか。」

「…って、泊まるの?」

「泊まるよ。
1日じゃ無理だって
解っただろ?」

「聞いてなかったから
びっくりしただけだよ。」

「そうか。
まぁ、また明日一から頑張ろう。
ほれ、行くぞ。
車に乗りなさい。」

「解った。」

圭吾はクマ先生の車で
宿に向かうと、
すぐ部屋に入ったが、
クマ先生の友達が
自宅に招待してくれた
というので、ついていった。
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