誓い
告白
数日後、千依が
見舞いに来てくれた。
「今日は講義が
休講だったから、来ちゃった。」
「そっか。」
千依は椅子に腰かけて
こう言った。
「私、今日は圭ちゃんに
聞きたい事があるんだ。
聞くまで帰らない。」
「何?」
「入院して、長いんだよね?」
「あぁ、そっか。
千依は知らないか。
高校の間はまだ家に居れたし、
ちゃんと卒業出来たけど、
それからはずっと入院してるよ。
だから、かれこれ
1年くらいかな?
でも、何で?」
「圭ちゃんが入院してる
理由が知りたいんだ。
この間も、倒れたって
クマ先生に聞いて…
私、いてもたっても
居られなくて…
すごく心配だった。」
「なんだ、そんな事か。
いいよ、教えても。
…心臓に病気があるんだ。
治療方法は移植しかないから、
今はドナー待ち。」
さらっと言ってのけた圭吾が、
千依には信じられなかった。
圭吾はもう昔からの事で
話すのも平気だけれど。
「嘘…。」
「嘘なんか言わないよ。
言っても仕方ないだろ?」
「だって信じられないんだもの。
圭ちゃんがそんな
重い病気だなんて、
想像すらしてないし…」
「でも、僕は
こんな状況であっても、
1日1日を大切にしたい。
たとえ余命が短くても、
毎日を大切に生きたい。
大好きな人と一緒なら、
それが出来る気がするんだ。」
見舞いに来てくれた。
「今日は講義が
休講だったから、来ちゃった。」
「そっか。」
千依は椅子に腰かけて
こう言った。
「私、今日は圭ちゃんに
聞きたい事があるんだ。
聞くまで帰らない。」
「何?」
「入院して、長いんだよね?」
「あぁ、そっか。
千依は知らないか。
高校の間はまだ家に居れたし、
ちゃんと卒業出来たけど、
それからはずっと入院してるよ。
だから、かれこれ
1年くらいかな?
でも、何で?」
「圭ちゃんが入院してる
理由が知りたいんだ。
この間も、倒れたって
クマ先生に聞いて…
私、いてもたっても
居られなくて…
すごく心配だった。」
「なんだ、そんな事か。
いいよ、教えても。
…心臓に病気があるんだ。
治療方法は移植しかないから、
今はドナー待ち。」
さらっと言ってのけた圭吾が、
千依には信じられなかった。
圭吾はもう昔からの事で
話すのも平気だけれど。
「嘘…。」
「嘘なんか言わないよ。
言っても仕方ないだろ?」
「だって信じられないんだもの。
圭ちゃんがそんな
重い病気だなんて、
想像すらしてないし…」
「でも、僕は
こんな状況であっても、
1日1日を大切にしたい。
たとえ余命が短くても、
毎日を大切に生きたい。
大好きな人と一緒なら、
それが出来る気がするんだ。」