誓い
父親はそう言うと、
小さな箱をテーブルの
上に置いた。

「これはさっき、
翔吾にも同じものをあげた。
開けてみなさい。」

箱を手に取り、
リボンと包み紙をはがすと、
圭吾は中身を出した。

中身は腕時計だった。

しかも、かなりごつくて
カッコイイ。

「…ありがとう。
でも、良いの?
こんな高そうなもの…。」

「良いんだよ。
それはお前のものだ。
好きに使え。」

「…解った。付けてみていい?」

「あぁ。」
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