幼なじみ 【短編】
はぁぁぁぁぁ????



何言ってるのよ!!!



女の子からはブーイングの嵐。



私は


「いやよ。そんなデートしないからね」


って言ったのに、優ったら


「ふ~~愛璃で良かった」


なんて、ノー天気な事を言ってるし。


人の気も知らないで!!



これで、又勘違いされても知らないんだからね。


席に着くと、紀子が笑顔で待っていた。

唯一、私の本心を知る親友の紀子は

「良かったじゃん」

と、私の耳元で囁いた。



真っ赤になる私を紀子は

「可愛い、愛璃!頑張ってね」

って励ましてくれる。


私は耳まで真っ赤なまま、紀子をバシバシ叩いた。


「チャンスだよぉ~~」


そう言った紀子は、笑顔だったけど目がマジだった。


私はそんな紀子に圧倒されて


「はい」


と答えていた。

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