幼なじみ 【短編】
放課後
放課後、いつも通り教室で紀子と話ながら帰る支度をしていた。

私は、朝の出来事なんてすっかり忘れていた。


そんな時、優が私達の所に来て


「愛璃、明日どこ行きたい?」


って聞きに来たの。


「へっ?!」


私が何の話か見えないで居ると、紀子が救いの手を差し伸べてくれた。


「朝のやつじゃない?」


私がハッとした顔をすると、優が頭に鞄を乗っけて


「すっかり忘れてんじゃん」


だって、本気でデートするなんて思わなかったんだもん。


「罰ゲームしないと、智昭に絞められるからさ」


そう言って優は笑った。


「じゃあ、帰ったらメールするよ」


私が言うと、


「分かった。頼むな」


そう言って帰って行った。

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