幼なじみ 【短編】
ちょうど夕日が沈んでいく。


夕日は、街を全て赤く染め上げていった。


おかげで赤い顔の私が分からないよね?


「みてみて、夕日きれいだね!」


私は優に悟られない様に、無理矢理はしゃいでいた。

優が不意に立ち上がる。

その拍子に、少し観覧車が揺れてしまう。


「ちょっと、揺れてるよ~」


「大丈夫だよ!これ位なら」


って言った矢先に観覧車が止まった。



――――ガタン



優はバランスを崩して、私の方に倒れこんできた。


びっくりした。


目を開けた私の目の前に、優の顔が有った。



ひゃっ!!



こんなに間近で優を見るなんて、小さい時以来だよ。


優は

「ご…ごめん、大丈夫?」

なんて言いながら私の横に座った。

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