幼なじみ 【短編】
やだ……近いよ。



おさまっていた私の心臓が、又高鳴り始めた。


私が窓ばっかり見てると、


「ねぇ、愛璃」


って呼ぶの。


私はそのままの方向を見ながら、


「なに?」


って返事をしたら




「何でこっち見ないの?」



なんて言うの。



私は上手い言い訳が見つからずに、優の方向に視線を移した。



優は、【ゆーたん】ではなく【男】の目をしていた。


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