幼なじみ 【短編】
「愛璃…あのさ…」


優が何かを言いかけた時、アナウンスが入った。


どうやら、強風が吹いた為観覧車が止まってしまったみたい。

観覧車は、何事もなかったかの様に動き始めた。


優はゆっくり立ち上がると、向かい側の席に戻って行った。



何か言いかけたけど……



何だったんだろう。


「優、何か言いかけたよね?」


そう聞いても微妙にはぐらかされるばかりだった。



気になるじゃん。



もしや、前に話していた好きな人に告白でもするつもりだったのかな?


だから助けて……みたいな。



有り得る。



マネージャー的には助けなきゃならないもんね。

でも、きっと周りは衝撃だろうな。



多分、泣いちゃう子が沢山居るよ!!


可哀想に。

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