幼なじみ 【短編】
観覧車降りてからも、ずっと手を繋いだままの私達。

私がどうして良いか分からずに居ると



「手繋いでるの、イヤ?」



って聞いてくるの。




私が俯きながら、



「…イヤ…じゃないけど…」



って真っ赤になりながら言うと



「じゃあ、このままね。」



だって。



ねぇ、私と優はもう幼稚園の頃とは違うんだよ。



優は変わって無いかもしれないけど、私は……




優が好きなんだから。





私は優に引っ張られる様にして歩いていた。

優が急に止まったのに気が付かずに、思いっきりぶつかってしまった。


「痛たたた……」


私が顔面からぶつかって居たのに、優は


「ソフトクリーム食べよう!!」


なんて笑顔で言うもんだから笑っちゃったよ。

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