幼なじみ 【短編】
事態が飲み込めて無かった。

ソフトクリームが地面に落ちているのに、体は無事。


別にイリュージョンが使える訳でも、空中浮遊でもない。




「セーフ!!!」




そう、優が片手で支えてくれていたんだ。



やだ……重いじゃんか!!!




しかも、超マヌケで恥ずかしいよ。



私は慌てて自分で立ち


「ご…ごめん。ありがとう」


と、お礼を言った。


しかし、この細い体のどこにこんな力が有るんだろう。


やっぱり男の子なんだね。


私は地面に無残に落ちているソフトクリームを見つけて


「あ~~あ。まだ食べて無いのに……」


って言ったら


「ちょうどダイエットになって良いんじゃね―?」


なんて言われてしまった。



何?!


重かったって事?!

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