隣の彼はイケメン兄弟?!
その言葉に少し溜息をつきながらも、徐々に『わざと試したの?』と思うと、何だかちょっとムカついてきた。


「だって、隆志の声だったもんっ!」


私はちょっとふてくされたマネをする。
その言葉に、フフッと笑う隆志。
うわぁ・・・私ったら、今恥ずかしい事を言ったよね?


「たっ、隆志の声は会社で毎日嫌でも聞いてるから!」

「ふーん。嫌でもねぇ・・・。」


隆志の何か企んでいる顔。

ヤバイ?


「隆志、行こう?」


話をすり替えようとする私。
けれど、隆志にはそれは効かなくて・・・。


「後で覚えとけよ。3日間離さないからな。」


そう私の耳元で囁いて、隆志は私の大きな荷物を奪いとったのだった。




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