隣の彼はイケメン兄弟?!
どうも今回このセミナーハウスでの講習は2班に別れていたらしい。


「ほら。」


名簿を見せてもらう。

確かに、そこには名前があった。

私の名前も隆志の名前も・・・そして、次のページには新藤の名前も。


それにしても、この人もカッコイイなぁ。

隆志に負けないくらいイケメンさんだ。

綺麗な目にサラサラな髪。低くて甘いボイス。

この人モテルだろうな。



「新藤さんですよね?」

「そう、あいつに聞いたの?」



新藤さんは隆志の方をみて手を振る。



「何か用ですか?」

「そんな事を言わないでよ。挨拶しようと思っただけだから。」

「はぁ。」

「本当あいつ、花音ちゃんが好きみたいだねぇ。」

「えっ?」

「見てれば分かるよ。長い付き合いだから。ねぇ、ちょっと耳貸して?」



私はしょうがなく言われた通り耳を貸す。

結構男の人の口の近くに耳を持っていくって恥ずかしいんだな・・・。




< 208 / 310 >

この作品をシェア

pagetop