隣の彼はイケメン兄弟?!
「あの・・・荷物・・・。」


リョウは荷物を返す素振りを見せない。

それどころか、荷物を後ろに隠し、


「じゃあ、花音!今日の夕飯はなぁに?」


何て言い出した。



「はっ?」



また何でそんな事聞くの?



「だから夕飯♪」


「カレーですけど・・・。」



私はしょうがなく答えた。



「じゃあ、出来上がったら呼びに来てね。」


「はっ?」



意味が分らないんですけど?

それに、この前の奥様は?

そう聞こうと思ったけどやめた。

なんとなく野暮な質問な気がして。



「じゃあ、また後でね!」



満面の笑みのリョウ。

そして、私に荷物を返して自分の部屋に戻って行った。




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