隣の彼はイケメン兄弟?!
隆志さん、やっぱりいいとこついてきますねぇ・・・。



「・・・・・。」



確かにこの行動は不自然だと思う。

いつも、隆志より早く会社に来る事は、まずというか、殆どといってない私。


「えっと・・・早く起きちゃったもので?」

「ふーん。」


何だか疑いの目って感じ?

でも、この状況からさすがの隆志でも、私が合コン行くために少しお洒落してきた!なんて分かるわけがない。



「髪型、いつもと違うな。」


そう言って、後ろからふわっと私の髪の毛を触る。



「ひゃっ。」


肩をすくめる私。

いつもとそんなに変わっていないはずなのに、何でこの人は気付くのだろう。

いつものストレートをちょっとだけ、内側に巻いてきただけなのに。


「今日は何かあるのか?」


何も無いとも言いにくい。


「友達と、夕飯する事になっているんです。」

「ふーん、そうか。」


納得したのか、してないのか、隆志はそれ以上突っ込まなかった。

まぁ、会社だしね。




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