隣の彼はイケメン兄弟?!
そして私は何事もなく?順調に定時を迎える事が出来た。


私は隆志がちょうど席を外したことをいい事に席を立った。

悪い事をしているわけではないのに、顔を合わせづらいんだもの。


そして、急いで更衣室でワンピースに着替える。

グレーの膝丈のワンピースなんだけど、裾が三段のフリルになっていて、後ろの襟元で結わかれた大きなリボン。これが一番のポイント♪


そんなに派手じゃなく、でもさりげない可愛らしさ。

私のお気に入りのワンピースだったりするんだ。


そして、私が更衣室を出ると・・・まさかの隆志とご対面。


「あっ・・・。」

「木下さんお疲れ様。」

「お先に失礼します・・・。」


私が去ろうとしたら、隆志に腕を掴まれた。

こんな所で、腕掴まないでよ!

私はすぐに隆志の手を振り払った。



「なっ、何ですか?」


たぶん、今の私はドキドキして目が踊っているに違いない。

隆志は私を下から上まで何かを探るかのように見る。


「随分お洒落してるな。まるで、彼氏にでも逢いに行くみたいだ。」

「かっ・・・彼氏?そんなのいませんっ!今からゴウ・・・いや、なんでもないです。お先に失礼します。」


私は急いで、会社を出た。

まずいまずい、間違えて合コンって言いそうになっちゃったわ。

隆志にばれたら何をされるか分からないもん。

何されるかってか、引きとめられるだろうな。あはは。




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