隣の彼はイケメン兄弟?!
そして、私が席に戻ると、先ほどの席とは変わっていた。

座る場所が・・・男女交互になっている。

そして、もちろん私がいない間に決まったのだから、私の席は勝手に決まっていて。


「花音ちゃん、こっち♪」


そう私を呼んだのは・・・トオル君だった。

リョウは、他の女の子に挟まれている。

私の隣じゃないんだね・・・。


私は、リョウは私だけを見てくれていると、勝手に自惚れていたのかもしれない。

そうだよね、あんなに素敵なリョウが、私なんか相手にするわけない。


そう思うと、何だか私の心はぽっかりと穴が開いたようだった。


「花音ちゃん?」


私を呼んだのは、トオル君。

でも、この人さっき・・・。


「どうしたの?」

「いや、何でもありません。」

「お酒・・・飲まないの?」

「頂きます。」


なんか、この人さっきの事もあって、私苦手・・・。




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