隣の彼はイケメン兄弟?!
「花音ちゃんって、リョウとどういう関係?」

「あっ、幼なじみだったというか・・・。」

「だった?」

「最近再会したもので。」

「へぇ、そうなんだぁ。リョウとはカレカノではないんだよね?」

「はぁ、まぁ・・・。」

「じゃあ、僕にも希望はあるわけだ。」



いや、全くありません!と私は言いたかった。

やっぱり、この人カッコイイけど、裏で何考えてるか分からないのが怖い。


あまり、近づかないでいとこう。

だから、私は彼に携帯番号も教えなかった。


「ケー番教えて?」

「すみません、今日携帯忘れちゃって。番号覚えていなくて。」


目に見えるような、真っ赤な嘘。

だって、教えたくないんだもん。



「じゃあ、今日はお開きぃ!」

「あとは、気にいた人同士どうぞぉ!」

「じゃあねー!」

「ご馳走様ぁ!」



こうして、何だかんだ・・・この合コンというものは終わり・・・。

私はというと、もちろんこの中で彼氏を探す気になれず。

というか、リョウが気になってしょうがなかったし?

隣のトオル君が私を気に入ったのか、ずっと離してくれないし。

はぁ、何だか疲れた合コンだったな。



やっぱり合コンなんか来るんじゃなかったな。




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