隣の彼はイケメン兄弟?!
けれど、隆志はそれに着いてくる。


「着いて来ないで!」


私はいったん立ち止まり、隆志に言う。


「家、こっちだし、本当に花音・・・どうしたんだ?」

「どうもしないっ!」


私は隆志に抱きしめられた。


「隆志、離して!」

「離さない。今日はずっと一緒にいる。」

「えっ?」

「こんな花音をほっとけない・・・。」


そして、私達はアパートへと着いた。

いったん、自分の部屋へ着替えに帰った隆志だったが、すぐにうちのチャイムを鳴らした。


ピンポーン♪チャイムの音。

私は何も聞かず、ドアを開ける。


いつもはここで、名前を聞かずに開けるな!と怒鳴られるところなのに、今日の隆志は怒鳴らなかった。


「花音・・・?」


私を見つめる隆志。


「もう、泣いていいよ・・・?」


隆志の優しい言葉だった・・・。




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