隣の彼はイケメン兄弟?!
私は、この淋しさから逃げたかった。

隆志は喜んですぐにOKしてくれると思っていた。

けれど、隆志は違った。


「花音?」

「ん?」

「今の花音は酔っているだろう?今度またその言葉を聞くよ。」


隆志は私の気持ちを見透かすかのように言った。

私は現実に引き戻された気がした。


「隆志?!」

「ん?」

「私と付き合いたいって嘘だったの?!」


私は隆志に襲い掛かった。


「私が、私が付き合おうって言ってるのに!どうして?どうしてなの・・・?」


私は隆志に掴みかかる。

そして、私は隆志の膝の上にまたがるように乗っかった。


「ねぇ、好きって言ってよ!私を本気で好きって!嘘なんかじゃなくて・・・本気で好きって・・・。」


私は隆志の胸を何回も叩く。

そして、私の目から大粒の涙が出た。




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