隣の彼はイケメン兄弟?!
「合コンして・・・リョウが友達と話しているところを聞いちゃったの。

前にね、隆志の許婚がくるから、その女を奪うってリョウは言っていたんだって。

それって私の事でしょう?それに、リョウねセフレとか沢山いたんだって。

あと、リョウってモデルだったんだよ?知ってた?」



私は息をつくのを忘れたかのように一気に話した。

しかし、隆志はこの言葉には何も言わなかった。


それから、私はリョウの友達に襲われそうになった事。

リョウがそれを助けてくれた事。

でも、リョウは、私の事を“ゲーム”と言った事に関して否定しなかった事。

全て最初から最後まで、私が覚えている事を話した。



「ふふっ、これで全部。私が今日おかしい理由。」


私は無理矢理笑ってみた。

いや、自分がバカみたいで、笑うしかなかった。



「花音・・・?」

「ん・・・?」

「花音は・・・何に一番ショックを受けたんだ?」

「えっ・・・?」

「襲われた事か?それとも・・・涼太が嘘を付いていた事?」



そう言えば、私は何にショックを受けていたのだろう。

確かに襲われた事は、怖かったし、ショックだったけど・・・。





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