隣の彼はイケメン兄弟?!
やばっ!隆志起きたの?!


「リョウ早く起きて?!」


すると、リョウはその言葉に反応し、目がパチっと開ける。


「花音、温かい。」


隆志は私を確認するかのように、さらにギュッと抱きしめ、頬をすりすりする。

ん?リョウもしかして起きている?てか、起きていた?!


「リョ・・・。」

「離せバカ。」


私の言葉より、隆志の手でリョウから引き裂かれる方が先だった。


「兄さんだって、さっきキスしていたろう?」


えっ?2人寝ていたんじゃなかったの?

もしかして、2人して寝ているフリをしていたの?!

隆志はリョウの頭をゴツンと殴る。


そして、私を胸に抱き


「花音は“俺の”だから、いいの!」


そう言って、また私にチューっ!キスをした。

リョウはそんな私達を見て、フフッと笑っている。


「兄さんには叶わないな。」


えっ?リョウ・・・?

なんだかいつもの反応とちょっと違うよ・・・?




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