隣の彼はイケメン兄弟?!
「だから、今日。飲みに行こう?いや、行く!決定!」


結構?かなり?押されて決定したこの誘い。

まぁ、田中さんは悪い人じゃないからいいけど、でも、どう考えても2人で行くって感じだったよね・・・?


これって、いいのかなぁ?

普通に考えると・・・駄目だよねぇ?

男の人と2人きりって・・・あっ、でも彼氏がいないからいいのか?

いや、やっぱり・・・隆志とリョウの事を考えると、駄目な気がする。



「あのっ!」


そう振り向いた時には・・・既に田中さんはいなかった。

私って・・・バカ?

私は大きな溜息をついた。


そして、定時後・・・。

田中さんは誰に隠れもせず、私に話しかけてきた。



「木下さん、まだ仕事終わらないの?」

「あっ、今終わります。」


私はチラッと隆志を見る。

隆志は一瞬私を見た気がするけど・・・。

てか、気が付かないわけないよね。

だって、席・・・隣なんだもん。


それでも私は、なかなか断る理由も見付からず、しょうがなく田中さんと一緒に会社を後にしたのだった・・・。





< 284 / 310 >

この作品をシェア

pagetop