隣の彼はイケメン兄弟?!
「あの、田中さん?」

「ん?何?」

「やっぱり、2人ですよね?」

「ふふっ、そうだけど?」


何で私を誘ったか?何て聞きづらい。


「ここにしよう?」

「はっ、はいっ!」


私達はいつもの飲み会でよく使う居酒屋へ入った。

あなたは、こんな所で、誰かに見られたら困らないの?

てか、見て下さいと言っているようなものじゃない?

周りを良く見ると、やっぱり見た事ある顔が何人か座っていた。



「何を飲む?」

「えっ?あっ、えっと・・・じゃあ、ジンジャエールで。」

「木下さん飲めたよね?」



飲めるけど、酔ったら大変じゃない・・・。



「すみません、生2つ!」

「えっ?田中さんっ!」

「1杯くらいは付き合ってよね?」



田中さんは恥ずかしい顔もせず、私にウインクをした。

まぁ、カッコイイから様になるんだけれど、よくもまぁ、こんな事が出来るもんだ。

私は思わず田中さんに呆れながらも感心してしまった。




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